第8章 甘いのを頂戴/徳川家康
「え?……ちょっ……ンッ……」
「……黙って。口付けが出来ない」
性急な俺の口付けに対応しきれない凛は、俺の胸を押しながら待ったをかけるけど
それは無理。
俺は凛が欲しくてたまらない。
部屋につくなり褥に凛を転がし、口付けを求めてしまう。
「ンッ!……ンッ……」
一瞬でも唇を離したくない。
何度も唇を啄み、舌先で凛の唇をなぞるように刺激していく。
うっすらと目を開けて凛の様子を見ると、頬を染めて懸命に俺の口付けを受けとめていた。
もっと凛を感じたい
そう思った俺は、口付けをしながら前合わせから手を差し込み弾力のある胸に触れると
「ンッ……ぁ……」
顔をずらし俺の唇から逃げた凛は、甘い吐息を洩らし始めた。
蜜壷に指を這わせると、とろりとした蜜が指に絡んでくる。
「ぁ……んっ……や……」
吐息と指に絡んだ蜜
それを感じるだけで余裕が無くなってくるんだけど凛には悟られたくない。
だから俺は冷静を装って
「凛……感じすぎだよ」
「っ……だって……」
「だって……なに?」
「んっ……い、言わないっ……
(宴の時、あんまりにも甘くて……その時から家康が欲しくなっちゃったんだもん)」
「言わないと……もっと大変になるよ?」
「んあっ……!」
凛の啼き所を集中して攻めると蜜が溢れて、俺の指を飲み込んで離さない。
「や……ちょっ……ま…待って……ダメっ……」