第8章 甘いのを頂戴/徳川家康
「ぁ……」
涙を浮かべ縋るように俺を見つめてくる凛
何が言いたいのか__
俺にはわかる。
本当はあのまま達したかったんだよね?
でも天の邪鬼な俺は凛の言葉を素直に受け止めて「やめて」って言うからやめてあげたんだよ
「……なに?」
「……いじわるっ」
「やめてって言ったからやめてあげたのに」
達する事の出来なかった蜜壷は、ひくひくと動くのをやめる事なく俺の指に絡みついたまま_
動かして凛を絶頂に誘いたいのを我慢している俺も辛い。
でも、俺を求めて艶を帯びた顔をしている凛を愛でるのも悪くはない。
「どうして欲しいのか言ってごらん」
凛の耳たぶをかじりながら囁くと、きゅっと俺の棹を握りしめて小さな声で
「……頂戴」
とお願いしてくる。
一気に余裕が無くなっていくんだけど
そんなに甘いおねだりをするのは
「……反則」
「え……? いま……なんて?」
「なんでもない__黙って俺に愛されてなよ」
指を絡ませ、唇を求める
差し出された舌を絡め、凛と1つに繋がっていく。
いつも以上に濃厚な蜜の中
頭が痺れるような快楽に腰の疼きがとまらない。
それを更に煽るのは
「ぁ……んっんっ……いえやす……もうっ……」
惚けて俺の名前を何度も呼ぶ凛のせい。
でも、煽られて嫌じゃない
何度でも俺の名前を言って____
*Fin*