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イケメン戦国 ◇甘い囁き 2◇R18

第7章 糸電話/猿飛佐助


「驚かないでほしい」

「え……だって……は、裸って……」

「誤解しないでほしい。この目で見るわけじゃない」

「でも……それって……?」

「そのための糸電話だ」


すまない、凛さん
君に嘘をつく俺を許してほしい


「この糸電話?」

「凛さんの着物を脱ぐのを実況してくれるだけでいいんだ」

「……? 実況……?」

「そう、あとは俺が何とかする」

「何とかって……」

「勝手に妄想する」

「妄想って……」


困惑しているだろうな


「凛さんを愛してる。でも、戦でいつ命を落とすかわからない俺は無責任に触れる事は叶わない。
せめて俺の心の中で凛さんを抱かせてもらいたい」


俺のこの言葉に嘘偽りはない。
本心だ
凛さんが好きだからこそ、触れたい
抱きたい

勿論オスとしての本能があるのも事実だ。


しばらくの間、沈黙が流れていた。
俺の願いは儚く消え去るのだろうか



「……今……腰ひもを緩めてるから……」

「?!」


小さな声だけど糸電話を通してはっきりと聞こえてくる。


すまない
俺は君に嘘をついている
姿を見ないって言ったのは嘘だ


この小さな穴から凛さんを見ているんだ。


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