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イケメン戦国 ◇甘い囁き 2◇R18

第4章 物の怪/明智光秀


時刻はそろそろ真夜中
私の感覚でいったら午前1時をすぎたところ

そんな遅い時間に私と光秀さんと2人っきり

物の怪から命を守るため結界を張ってくれるんだけど……


「準備はいいか?」

「……やっぱり……脱がなきゃ……だめ?」

「当たり前だろ」


至って冷静な光秀さんは当然のように返事をしてくる。
覚悟を決めなくっちゃいけない__
そう思っているんだけと、なかなか決断が出来ない。


「安心しろ」

「え?」

「お前の貧相な体を見ても欲情なぞしない」

「っ……」


それはそれで酷いと思うんだけど

欲情とかの問題じゃなくて、私が恥ずかしくて死にそう。

いくら助かるためとはいえ、男の人の前で裸になるなんて__


光秀さんが教えてくれた結界のやり方
それはまず、部屋の4隅に盛り塩を置く
(これは特に問題ない)

次が問題なのよ


私の身体すべてに御経を書いていく事

墨ではなくて御神酒をつけた筆で書くみたい。
この状態で一晩無事に過ごせたら物の怪は、私に憑くことは無くなるらしい。

助かりたいのなら潔く裸体を光秀さんに披露すれば良いだけの話


でも!
そう簡単に出来る事じゃないわよね?

死にたくない
でも、裸体を披露するのは死にそうなくらいに恥ずかしいわけで……


「助かりたくはないのか?」

「助かりたいに決まっているじゃないですか」

「では覚悟を決めるといい。但し……」

「ん?」

「時間があまりないがな」


丑三つ時までに結界を完成させないと意味はないらしい。

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