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イケメン戦国 ◇甘い囁き 2◇R18

第4章 物の怪/明智光秀


「聞いてやるから言ってみろ」

「言ったらバカにしますよ?」

「今更だな__俺がお前の話をバカにしないで聞いた事があったか?」

「……ないです。いつでもバカにしてますよね?」

「そろそろ慣れた頃だろ?」

「慣れませんよっ」


いつものように軽口をたたきあっているだけなのに、なぜか私の心は浮き足立ってしまう。


「凛……」

「っ……」


不意に光秀さんの顔が間近になってドキッとしてしまう。
細くて長い指が私の目の下をなぞっていく
それがものすごく艶っぽくて……
睡眠不足の頭には刺激が強すぎて、頭が惚けてしまいそう


「目の下にくまが出来てるぞ」

「っ……!!」

「可愛い顔が台無しだ__眠れないくらいに悩んでいるのなら言ってみろ」


冗談とも本気ともいえる言葉にドキドキと心臓がうるさい。
(もちろん、可愛い顔が冗談で悩んでるが本気……だよね?)


「気のせいかと思うんですけど__」


バカにされるのを覚悟で私は、光秀さんに不可思議な夜の話をしてみた。


話終えると光秀さんは真面目な顔していて、私が想像していた反応とは違う。


「憑かれているな」

「え?」

「物の怪の類だと思うが……このままだと命を取られるかもしれん」


……嘘でしょう?

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