第24章 届かない声/明智光秀*光秀side*
「それでも……私は信長様を裏切るわけにはいかないの」
「心で裏切るのも身体で裏切るのも大差はなかろう」
俺はずいぶんと自分勝手な物言いをしていると思う。
例え嫌われてもいいから凛の心の中に居続けたいと願っている。
人から嫌われるのは慣れている。
だからこそ、こうやっておまえの中に指を挿れ、中を弄る事も出来る。
それさえも快感と思い込む事もな。
「やめて!!……ンッ……」
抗え凛。
もっと抗って俺を拒否してくれ。
自分では止める事が出来ない。
おまえを抱いて傷付けたくない___
が、もう1人の俺が囁く
抱いて傷付けて凛の心の中にいたい__
「んあっ……やめ……っ」
止まらない俺は胸を揉み、唇を這わせる。
御館様以外に許したことのない肌に……
「感じているようだな……勃っているぞ」
「っあ……」
凛の乳首はもっと弄られたいと主張するかのように勃っている。
指で弾くと切ない声で啼く凛。
「どうして……こんな事を?」
「さぁな……ただ」
「ただ?」
「いい女を抱きたいと思うのは普通だろう」
俺の本音を凛に伝える事はしない。
伝えた所で俺と凛の関係が変わる事はないだろう。