第20章 未来からの落とし物/伊達政宗
「政宗………とりあえず、ご飯たべよ」
俺の手を退かそうと邪魔をするから、凛の髪を結わえてある紐を取り、頭上で縛り上げる。
「え?……な、なに?」
「俺を愉しませろよ」
耳元で囁いて息を吹きかけてやるだけで、すんなりとおとなしくなっちまう。
お前の弱点なんか知り尽くしてるんだ。
「力抜いておけよ……って抜けてるか」
「ん……ぁ……」
唇を奪い、溢れている蜜をこすりつけ
ゆっくりと中に挿れていくと凛から吐息が洩れだしてくる。
「よし、最後まではいったな」
「抜いてよ……」
「せっかく挿れたんだぜ?そのままでいろよ」
「そんな……(う、動けないけど……でも良かった。スイッチが入ってなくて)」
「んあ”~」
「ん?なんだよ、照月」
俺の足下で頭をすり寄せてくる照月に視線をやると、口から何かを落とした。
また、なんか拾ってきたのか?
「んあ”~」
褒めてくれと催促をしてくるから頭と喉を撫でてやると満足したのかメシを食いにいったみたいだ。
「なんだこれ?四角い箱?」
「スイッチ……」
「すいっち?」
「っ……(私のバカ!!)」
「凛はこれがなんだか知ってるな?教えろよ」
「しらな」
「知ってるよな?」
「ンッ……や……こんなところで……やめっ……」
舌で耳を舐め、わざと水音を聴かせてやると小刻みに身体を震わせはじめる。
「早く言った方がいいぜ。そのうち人が来るぞ」
「ンッ……ぁ……」
「見られたいのか?」
「んあっ……(今日の政宗は意地悪だよ)」
「これはなんだ?」
「……ん……スイッチ……だよ」