第17章 虫歯/伊達政宗
「んーっ!!」
「痛いか?」
痛い!!
痛いよっ!!
激痛が頭のてっぺんまで響いた感じがするし、触られた奥歯の周辺はズキズキと脈打つ感じ
我慢できなくて涙がでるくらい。
「軽く触っただけだぞ?……あー……穴が開いてるみたいだな」
冷静に歯の状態を観察する政宗に一瞬だけ殺意が芽生えたのは……うん、忘れよう。
「ちょっと待ってろ」
「ん?」
「この前、家康が新しく作った歯の痛み止めがあったはずだ」
政宗は隣りの部屋へ移動をして薬を探しに行ってしまった。
耐えようもない痛みにひたすら耐えるしかないんだけど……
家康さんが作ったお薬なら効きそうな気がする
前にも1度作ってもらったことがあったんだよね
(その時は頭痛薬だった)
「凛、横になれよ」
薬を取ってきた政宗が自分の膝に頭を乗せるように指示をしてきて素直に頭を乗せた。
いつもなら恥ずかしいとか思うんだけど、歯の痛みには耐えられない。
一刻も早くこの痛みから解放されたいんだもん
「ほら、口を開けろ」
「ん……あーん」
「ちょっとだけ我慢しろよ」
うんって返事をしたいけど口を開けているので無理だから頷いてみる。
「良い子にしてたら___ご褒美をやるからな」
「っ……」
どうしてエロボイスで言うのかな
濡れてきちゃうじゃない