• テキストサイズ

卑屈な恋の終わりかた[おそ松さんR18]

第1章 かなわない


シャワーを終えて、一服のためにベランダに出た。
一応、女の人の部屋だし、
付き合ってもないのに匂いついたりすると面倒だしね。


立ち上る煙を見ながら、
あとどれくらいこんな関係が続くのか、なんて考える。

...夕香の片想いが実ればこの関係は終わり。









夕香が好きなのはうちの長男。

何を夢見てるのか知らないけど、
アイツも僕と同じクズだから
好きだと言われて断るようなやつじゃない。

...例え自分は好意がなくても。

好きだって伝えたら、最悪セフレくらいにはなれると思う。

女の子なら誰でもよさそうだし、アイツ。

でも付き合えなくても
僕みたいなゴミとセフレしてるより
本命とのほうが
よっぽどいいと思うんだけど。

まぁ、僕みたいなクズには
夕香の気持ちなんか分かるわけないし
どうでもいいんだけどね。









...夕香には誰が好きかって
2回ほど聞いたことがあった。

1回目はこんな関係になる前で、
2回目は多分セックスしながらだった気がする。

夕香は困ったみたいに笑って、
秘密だと言った。

なんで言わないのか知らないけど
言われなくてもそれがおそ松だって分かるくらいには
僕は夕香のことを見ていた、と思う。
/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp