第10章 練習試合
円城寺「悪童の花宮さんですよねぇ?わたしファンなんですよぉ〜」
わざとらしく間延びさせた声、男を虜にしてやるぞって感じのわざとらしくキラキラさせた目が本当に気持ち悪い。
花宮なんか猫かぶり通り越して口半開きになってるし。
てか、ファンとか嘘だろ。顔が良いから落として隣に起きたいだけだろ。
「ごめん、うちのキャプテンになんか用……?」
あくまでも、さわやか〜な青年を装って笑顔で話しかける。
こっちをむく円城寺。少し驚いた顔をして
円城寺「いや〜、カッコイイなぁって思って〜、連絡先交換しませんか??」
おい華麗にかわすな。
花宮「ははっ、ありがとう。君みたいな子がファンなんて……って言うわけねぇだろバァカ。マネージャーやってんなら知ってんだろ、俺がどういうプレーをしている人間か。そんな奴にわざわざファンなんて言って近づこうとするとかバカにも程があんだろ」
はっ、と軽く嘲るように言う花宮。
やっぱ眼中にも止めていない。
花宮「どーせがここに来たって言う情報が出回って、あいつの情報聞き出すために媚び売ったんだろ。俺が言うとでも思ったのか?」
ぐっと噛み締め睨みつける円城寺。
花宮「てめーみたいなやつが1番嫌いなんだよ。帰れ。」
円城寺「こっ、こっちだって!あんたみたいな男なんか眼中に無いんだから!!」
顔を真っ赤にして去っていく円城寺。