第9章 不自然
花宮「…」
明らかにの様子がおかしい
あれから一週間が経った
テンションは普段通りにしているようだが、口数も減り、俺といる時間が短くなった
代わりに原と話す機会が多くなっているようだった
なんてたって、一番バレやすいのは…
先生「夏目…夏目!」
「ハッ…すみません!」
この調子をここ一週間、繰り返しているからだ
流石に俺以外のやつにもわかったらしく
瀬戸「花宮…ちゃんと何かあったの?」
古橋「夫婦喧嘩は別にいいと思うが…喧嘩は後々になってくると謝りにくくなる。先に謝るなら今のうちだぞ。花宮」
山崎「なァ、花宮…夏目の調子、最近おかしくねぇか?昨日なんかよォ…」
…といった調子であいつらが俺に言葉をかけてくる
っつーか夫婦じゃねぇよ…
視線の先にはがいる
ついでに原も
くっそなんだよこれ…
気に食わねぇ…
放課後練。
原「ねぇ、花宮」
花宮「ぁ?」
原「クッソ機嫌悪いね」
てめぇのせいだろ…
原「あのね、俺が首突っ込んでいいことじゃわからないけど…ちゃんの気持ち、ちゃんと聞いてあげたほうがいいかも」
花宮「はぁ?何の話だよ」
原が手招きをする
原「ちゃんさ、最近俺ばっかと話すっしょ?
実は本人には内緒で相談受けててさ…」
花宮「は?」
なんの相談だよ
原「一週間前から同じ布団で寝てるんでしょ?それでさ、初めて一緒に寝るとき…」
俺が上に覆いかぶさり、あの時発した言葉が俺に聞こえていたんじゃないかと思い、気が気じゃなくなって俺とどう接すればいいかわからないというところか
気のせいということで流しておいたのが少しアダになったのか…
花宮「…わかった」
原「いや、俺まだ本題に入る前の段階しか話してないんですケドw」
花宮「それだけで十分だ」
原「ちゃんと話なね、ゲスデレまこたんw」
花宮「原、ペナルティ。5倍」
原「ギャー!!」
瀬戸「お前ら何してんの…」