第7章 中学時代
正直、素を出してくれたときは嬉しかった
驚いたけれど、『あー…これがコイツの本当の姿なんだ』って
この時はなぜだか気づいてはいなかったけど
結局最後まで男バスの練習に付き合うことになり、暗くなるまで帰れないハメになった
「…っ最悪」
今吉「まぁまぁ…そんな怒らんといて、な?」
「しかも…」
明日の練習にまで付き合うってどういうことだよ
土曜日だぞ!?ゆっくりなれると思ったのに…!
女バスの練習が日曜日だからって…
今吉「まぁまぁ、帰りにおごったるからな?な、花宮」
花宮「なんでちょいちょい俺に振るんですか…」
「…っふ」
今/花「!?」
「…ッはぁ…面白い」
花宮「ッ〜…どこがだよ!」
「そういうところ」
そして次の日…
ある事件が起こった
花宮がチーム内での試合中に監督の息子さんに怪我をさせた。
ボールを取ったからの着地で…だった気がする、そんなに覚えてないけど
その時に監督はカンカンに怒って花宮をやめさせるのなんのって騒いでいた。監督の息子は病院送り。
花宮は謝った。きっとオモテ面だけだけど。
その後日の体育館…
聞いてしまった
今吉がついに花宮の素を打ち明かした
きっとずっと疑っていたんだろう
あいつも相当な腹黒メガネさんだな
今吉「そんで、ちゃんそこで聞いとるんやろ?出て来ぃや」
「…」
ほんとにこの人は…
「なんですか?」
今吉「いつから気づいてはったん?花宮のこと」
「…初めて会った時から。当時は確信なかったけど、つい最近に」
今吉「ほぉ…ちゃんもワシと同じやったんか」
「まぁ…先輩を見る限りじゃそのようですね」
花宮「…」
「まぁ、嫌いじゃないよ。そういうやつ」
花宮「…は?」
「え?」
今吉「…ッブハ」
花宮「何笑ってんだよ…」
今吉「いや、仲ええんやなー思って」
花宮/夏目「良くねぇ!!/ない!」
今吉「息ぴったりやん」
そう言いながら今吉は爆笑してる
最終的には笑いすぎて過呼吸になっていた