第3章 悪童
「はぁ…はぁ…」
久しぶり過ぎて体が上がってる
なまっちゃったかな…
花宮「女だからって容赦すると思ったか?はっ、ご愁傷さま」
「まだ…何も…言って…ない!」
息が上がっているから言葉がとぎれとぎれになる
だって久しぶりに走ったんだもん
こんな量
3キロ4セットだってさ
女バスでもこんなには走っ…
「…走ってたかも」
花宮「ふはっ!だせぇな」
「うるっさいなぁ…傷が…痛いからだよ!」
花宮「じゃあ傷が治ったら増やしてもいいってことか」
「っウソです!久しぶり過ぎて体力落ちたんです!」
花宮が余裕そうで余計にムカつく
息も上がってなくて、走りながら指示して…!
「…ムカ…つく…な!」
花宮「はっ…そりゃどうも」
イラッとした
「……まろ眉のくせに(ボソッ)」
花宮「聞こえてるぞ、もう1セット増やしてやろうか?」
「ごめんなさい!」
花宮「はっ…」
これでバスケができちゃうんだよね…コイツ
・
・
・
「っはぁ…はぁ…」
原「おつかれー、きついっしょ」
「まぁ…うん…」
原「ほんと男みたい」
「なにそれ、それどういう意味で言ってる?」
原「さぁねーwww」
それよりさぁ…と原が切り出してくると
花宮「おい、夏目!休んでる暇ねぇぞ。お前マネージャでもあんだからスポドリ作れ」
「…マジか」
花宮「作んのはマネージャーの仕事だ。元はと言えばお前がやるって言いだしたんだからな」
「まったお前とかいう…せめて苗字で呼べよ!」
山崎「いや、そっちかよ」
「まこたん!」
花宮「その呼び方治すなら考えなくもねぇな」
「OK麻呂まこ!」
花宮「そういう意味じゃねぇよ」
原「何こいつら超ウケるんですけどwww」