第2章 始まりのバスケ部
次の日はバスケ部に呼び出された
逃げたくなかった私は向かった
今吉「おー…本当に来はった」
その場には円城寺も居た
「臭い…あんたたち私に何をした?」
そう言うと今吉が私の頭を掴む
今吉「なんや、そんなこと言える立場かいな。おまえさんは」
そう言うとまた私を乱暴に扱い腕を固定する
誰かがチャックを開ける音
私のブラウスは目の前で裂かれた
今吉「見ててな、美希ちゃん。倍にして返したるから」
「っ…」
触らないで
やめて
なんで…
何もやっていないのに
私は抵抗する気力もなくただただその時を終わるのを見ていた
いや、
見ることしかできなかった
「…」
みんなが部屋をさっていく
練習が始まる時間だから
私は涙を流すこともできなかった
「なんで…」
暴力を振るわれるのにも限界が来ていた
夏目「ッ…ッフ…アハッ…アハハハハハ!」
壊れていく自分がどうすることもできなかった
それから毎日この日々が続いた
違う学校の人達にも何故だかそういうことをされた
主に
『誠凛バスケ部』
どこに行ってもつかまる
助けを求めても助けられない助けてもらえない
助けを求めることのできる人すらいない
誰にも助けられないまま
茫然とした顔で日々を送った