第17章 Afterward 〜ネコとくま〜
髪を撫でる翔くんの手を掴み
僕の口元に持って行く。
番組で指笛を吹くために
何度も咥えていた翔くんの指。
VTRを見ながら翔くんの指が唇が…
僕にすることを考えてしまった。
その指を自分の口に入れる。
関節に舌を這わせ、吸い上げる。
「さとっ…なに…?」
「ずっと見てたの…
いつもは僕のことを弄る指を
自分で咥える翔くんを…」
「欲情した?」
「うん。
あんなの見せたくなかった…」
「智…エロいよ…」
「言ったじゃん、ずっと見てたって」
「じゃ、これからは俺が見る。
可愛く乱れるところ…見せて?」
翔くんが躰をずらし、
僕のことを後ろから抱きしめる。
そのまま翔くんが僕の手をつかみ、
紅い唇に触れさせる。
僕は翔くんの胸に頭を凭せかけ
翔くんの顔を見上げる。
紅い唇から濡れた舌が顔を出す。
僕はそこから目を離せずにいた。
舌を伸ばした翔くんは
僕の指を舐める。
僕の指は翔くんの口の中に
迎えられ、口の中で踊らされる。
淫猥な音を立てる翔くんの口。
ちゅぱちゅぱと音を立てながら
僕の指をしゃぶる翔くん。
まるで自分のものを
舐められてるような
錯覚を覚えて…
下半身に熱が集まる。
十分に濡れそぼった指を
口から引き抜き、
翔くんがにやりと笑いながらいう。
「指も感じちゃう?」
多分、僕の顔は真っ赤だったと思う。