• テキストサイズ

Side by Side  【気象系BL小説】

第46章 バイカラーサファイアの夜 ーリクエストシリーズー




「ただいま…

 って寝ちゃったか?」


静かに閉まる扉の音と微かに聞こえる声。


リビングの扉が開いて空気が動くのを感じる。


「智くん?

 こんなところで寝てると風邪ひくよ?」


「…んっ、しょうくん、おかえり…」


ゆっくり体を起こし目を開けると心配そうな顔の翔くんがいた。


「泣いてたの?」


翔くんがそっと指を頬に滑らせる。


「…今日のzero見てたら…去年のこと、思い出しちゃって…。

 お酒も入ってたし…」


勝手に思い出してただけだから…別に翔くんが悪いわけじゃないから…そう思いながら言葉を重ねようとしたけど…遮るように抱きしめられた。


「ごめん…」


そういう翔くんの頬を両手で包み、唇に自分のそれを押し付ける。


「ごめんって思うなら…あの時みたいに甘く溶かしてほしい…な…」


恥ずかしいと思いつつ、でも翔くんにこれ以上自分を責めてほしくなくて…。
次の瞬間、体はふわっと持ち上げられた。


「あの時以上に甘く溶かしていい?」


翔くんが耳許で囁く。
その声に頷くとそのまま寝室へ運ばれる。

甘く激しく愛を教えられて…。
これからはきっとラグビーを語る翔くんに微笑める気がした…。


-END-





/ 422ページ  
※結果は非表示に設定されています
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp