第17章 Afterward 〜ネコとくま〜
口に出せないから…
翔くんの手を持って自分の手で
シャツの裾から中に差し入れる。
「ここ…」
「ここ?」
そう言って翔くんの男らしい指が
直接僕の胸を弄る。
「んっ、そっ…」
「好きだもんね?胸、弄られるの」
「あっ、言わないで…」
翔くんの言葉が僕の羞恥を煽る。
「ほんと、智くんは可愛いなぁ」
言いながら指をくにくにと動かし
僕の乳首を嬲る。
「さとくん…これ脱いじゃおうか?」
そういって弄ってた指を止め、
シャツの裾を掴む。
「ほら、いい子だから、
ばんざいして」
まるで子どもに言うみたいにいう。
それもまた僕の羞恥心を煽る。
翔くんは全部判っててやるから
質が悪いと思う。
けど…僕は抗えない。
それさえも甘い毒に変わるから…。
僕はそんな質の悪い男が好きな…
もっと質の悪い男だから。
素直に従って手を挙げると
シャツが剥ぎ取られる。
僕が翔くんのシャツを引っ張ると
翔くんは無言でシャツを脱いで
ベッドの外に放り投げる。
翔くんの綺麗な軀に
目が釘付けになる。
そんな僕の胸に
突然、濡れたものが這う。
翔くんの舌が僕の胸を舐めあげる。
「しょ、く、んっっ…あぁ…」
「気持ちいい?」
「ん、いいっ、もっと…してっ」
「いいねぇ〜素直なのは好きだよ」
翔くんの手が僕の頭を撫でる。
その感触がきもちいい。