• テキストサイズ

Side by Side  【気象系BL小説】

第16章 ネコとくま


「もしかして…ダッフィー?」


「さすがニノ。その通り。

 昨日さ、ZIPでやってたから」


「あんた、生放送中に

 なに考えてんの…」


「ちゃんとお金は先に渡したし、

 パスポートも進呈したし、
 
 買い終わってから

 遊んできていいって言ったし、
 
 事務所にもネゴっといたし…

 お互いに納得した上だもん」


「『だもん』って…。

 で何、買ってきてもらったの?」


「これ!」


翔くんが袋から出したのは

くまのぬいぐるみと

変な色のネコのぬいぐるみ。


「ダッフィーとジェラトーニじゃん」


ニノがネコのぬいぐるみを

手にしてこっちを見る…。


「ねぇ?ジェラトーニってさ、

 なんかちょっと

 大野さんっぽくない?」


「どこが?僕、ネコじゃないよ。

 和の方がネコっぽいじゃん?」


「いや、ニノはどっちかというと

 犬だと思う」


「それ、どうでも良くない?」


と和が言いさらに続けた。


「あのね、大野さん、

 ジェラトーニは絵が上手なんです。
 
 ダッフィーが落としたジェラートで

 絵を描いてダッフィーを

 慰めるんですよ。
 
 あぁそうなるとダッフィーは

 翔ちゃんかな?」


「なんで?俺、そんな太ってる?」


「そうじゃなくて…。

 ダッフィーって絵が下手なんです。
 
 ジェラトーニが絵を描いた後に

 一緒に描くんですけど…
 
 けっこう残念な絵を描くんです」
 

そう言って翔くんを

にやにやしながら見るニノ。

確かに翔くん、画伯だもんなぁ。

前に描いたトトロの絵…ヤバいもん。
/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp