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Side by Side  【気象系BL小説】

第16章 ネコとくま


部屋に残るは4人。


「翔さん、お疲れ。おれも行くね?」


「あぁ、お疲れ。潤、今日は?」


「マンション行くわ。

 ちょっと考えたいことも

 あるからさ」


「考え事って?」


翔くんが不思議に思ったのか

潤くんに聞いてる。


「宮城」


「なんか困ってる?」


「うーん、困っているような

 いないような?
 
 だからその辺をクリアに

 しようかと思って」


「大丈夫?なんかあったら言えよ?」


「ありがと、翔さん。じゃ、帰るね」


そう言って出て行った潤くん。

その潤くんと入れ替わるように

スタッフが入ってきた。


「失礼します。

 櫻井さん、お疲れさまです。
 
 これ、頼まれてたものです」


「あ、ありがとう。助かったわ」


「いえいえこちらこそ、

 またなにかあったら

 声かけてください」


そう言ってそそくさと部屋を

出て行ったスタッフさん。


「翔ちゃん?なに、あれ?

 で、なにそれ?」


ニノが不思議そうな顔をして聞く。

翔くんの手には大きなビニール袋。

なんだろう?あれ。


「え?事務所のスタッフさんだよ。

 お使いをおねがいしたの」


「それ?ディズニーの袋だよね?」


「そう、昨日からさ

 スペシャルグッズが出るのを

 知ったからお願いしてみた」


「『お願いしてみた』って」


厭きれたように呟くニノ。
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