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Side by Side  【気象系BL小説】

第16章 ネコとくま


11時間の生放送が終わって、

関係各所に挨拶回りも終わった

翔くんが楽屋に戻ってきた。

なんだかんだでメンバーも

残ってたりする。


「やっぱ翔ちゃんすごいよねぇ」


生放送が終わってほっとした顔の

三男が言う。


「うん、今回の番組も取材があったり、

 アーティストさんの資料読んだり、
 
 翔さんほんと頑張ってたもんね」


ちょっと尊敬の面持ちの末っ子。


「噛むんじゃないか

 ハラハラでしたけどね、私は」


と相変わらず辛辣な四男。

口調と裏腹に目は穏やかに笑ってる。

ほんと素直じゃないよなぁ、こいつ。


ガチャって音がして振り返ると

ちょっと疲れた顔の本日の主役。


「翔くんお疲れさま」


うちの次男に声を掛ける。


「お疲れさま。あれ?

 まだみんな残ってたの?」


部屋の中を見渡しながら言う。


「翔ちゃんの顔だけ見たら

 帰ろうと思ってたの」


そういって三男は荷物を手にして

翔くんのいる出口へと向かう。


「相葉ちゃん、一人で帰るの?」


一人、扉に向かう相葉ちゃんに

声を掛ける。


「うん。今日はこのあと風間ぽんと

 泊まりで出掛けるの」


「ふーん」


不機嫌そうなうちの四男。

あれ?なんかあったのかな?


「楽しんできたら?」


なんか空気が冷たいのは気のせいか?


「なに?二人ともなんかあったの?」


衣装から私服に着替えながら

翔くんが聞く。


「なんにもないですよ。

 相葉さん、風間、

 待ってるんでしょ?
 
 早く行ったら?」


「じゃ、お疲れ!」


ニノの物言いを気にするでもなく、

そういって相葉ちゃんは出て行った。
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