第45章 相葉雅紀氏の(ファナティックな)愛情
「はぁ?なに言っちゃってるの?
あの件に関していえば俺、完全に被害者じゃん?」
「それ、本気で言ってるんですか?」
ニノが呆れたってって顔で翔ちゃんをマジマジとみる。
「翔さん…想像以上に脇あまだね…。
こりゃ、リーダーがあんな顔するのもわかるわ…」
「お前たちさっきからなに言ってんの?
マジ意味分かんないんだけど!
もういい、俺、寝るから!
智くん、いこっ」
そう言っておーちゃんの手を取ったけど…おーちゃんは立ち上がらずにじっと翔ちゃんを見上げてる。
「翔くん、あのね、ほんとに気がついてないの?」
「だから!
なにを!」
翔ちゃんが昔みたいにキレた。
でもおーちゃんは怯まずにじっと見上げてて…。
「あの人、本気だよ?」
「はぁ?」
「ねぇ、翔くんとか菊池君とかが最近可愛がってるジュニアの子。
何て言ったっけ?」
「あぁ、あのナスの入浴剤の子?」
「そう、それ!那須くんだ!
ニノあんがと」
「那須がどうしたんだよ?
あれは高校の後輩なだけじゃん」
不機嫌全開でおーちゃんにまで噛み付く翔ちゃん…。
はぁ、知らないよ?俺…。