第45章 相葉雅紀氏の(ファナティックな)愛情
「ってかさ、ちょっとまって?
今日の収録、俺だけが一方的に悪いわけ?」
そんな一言で翔ちゃんが反撃に出た。
「智くんだってさ、なんだよ、あれ?」
「は?翔くんなに言ってるの?
僕、翔くんみたいな問題発言ないし」
「確かに発言はないよ。
そうじゃない、武井さんチームとやった【ジャンピングシューター】。
なんだよ、あれ。
めっちゃ腹チラしてるし、終わったあと倒れ込んで粗い息しちゃってさぁ…。
気怠げな顔して雅紀のこと見てさぁ…。
あんなん、完全に月曜日の深夜の貴方じゃん?
まぁ…貴方の視線の先は俺だけど…。
あんな顔、テレビで全国に流しちゃダメだろ!」
あの…これって…所謂、痴話喧嘩?
うるさい二人と対照的にやけにおとなしい末っ子の二人。
二人はニヤニヤしながら上の二人の様子を酒の肴に小声で話しながら缶を呷ってた。
缶をそっとローテーブルに置くとニノちゃんがくいくいって指で俺に合図を送ってくる。
その指に従ってニノちゃんの隣に座ると松潤も俺を間に挟むように移動してきた。
そしてそのまま小声で話しはじめる二人。
その内容に俺も漏れなく乗ることにした。