第44章 Laurel
打ち合わせが終わってそろそろスタジオで振り入れの続きをしようと思いながら楽屋の扉を開けたら…翔くんが飛びついてきた。
どうしたんだろう?って思いながら翔くんの背中を撫でつつニノと相葉ちゃんの顔を見た。
そしたらニノが笑いながら教えてくれた。
そっかぁ…そういうこと…。
別にいいのに…賞なんて、
まぁ、監督とか共演者の皆さんもノミネートされなかったのは本当に残念だけど…。
自分の分は本当にどうでも良かった。
「翔ちゃんとんでもない悲鳴あげてさ…。
よっぽど悔しかったんだね?」
「当たり前だろ!
今日のZEROでコメントする気満々だったのに!
智くんの役者としての素晴らしさとか色々話したかったのに…」
「ふ〜ん、リーダーの分だけね?」
ちょっと拗ねたような口調の松潤に一瞬、ヤバイと思ったのは僕だけかな?
「翔くん、ありがとうね?その気持ちだけで嬉しいよ。
松潤のもノミネートされてなかったのは残念だよね。
あの役、すごく良かったのにね…。
いつもの眼力を封印しててすごくアンニュイで綺麗だったのになぁ…。
ニノのもさ、すごくドキドキしながら見たよ。
西島さんとシンクロする瞬間とかすごかったもんね?」