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Side by Side  【気象系BL小説】

第10章 Dream of dream


「ってところで目が覚めたんだよ」

いつものレギュラー番組の楽屋で
俺がみた夢の話をしている。

「何その夢?」

ちょっと呆れたようにJが言う。

「なにって言われても…

 だって見たんだもん」

「そもそも幼なじみじゃないじゃん、
 
 和とまー」

「当たり前じゃないですか!」

「ふーん、俺、和の夢に出てきたんだ?

 かわいかった?小さかった俺?」


突然、夢のもう一人の主役が

割り込んできた。


「あんた、どっから聞いてたの?」

「え?最初から」


にっこり微笑むこいつに

ちょっとムカついて…。


「勝手に出てくるなよなぁ、

 俺の夢に…」

「嬉しかったくせに?
 
 出演してあげたんだから出演料、
 
 ちょうだいよ?」


そう言って俺にいきなりキスしてきた。

見ていたJは慣れたもので…。


「ごちそうさま」って言って

そのままメイクルームに行ってしまった。

その後ろ姿を見送りながら…

能天気に聞いてきやがる。


「で、なんでそんな夢みたの?」

「知るか!」って言いながら

俺もメイクルームに向かった。
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