第43章 HAPPY
見せられたスマホの画面に映ってたのはメールの画面。
「え?メール…なの?」
「うそ、LINEじゃないの?」
驚いたのは他の三人も一緒で思わず声の漏れた俺と和にシンクロしたように雅紀と潤も振り向いて画面に釘付けになる。
「うん、侑李たちもみんな、知ってるのはメールアドレスだけだよ。
LINEは…みんなとマネとあとかーちゃんたちだけかな?」
にっこりと笑いながらまたビールを煽り、スマホに向かって指を動かしてる。
「なんで?」
潤のひと言に目線を一瞬向けて、ぼそっと言った。
「だってさ、LINEにしたらアイツらきっとどうでもいいことも含めて色々送ってくるよ?
だってアイツら、若者じゃん?
こういう遊びはさ、みんなと出来ればそれでいいや」
途端に俺たちのスマホが震えた。
俺たちのおめでとうメッセージの下に5人で撮った写真が送られてて…。
また震えて…。
【いつもありがとう🍀みんなと一緒に今年も誕生日を迎えられて嬉しいよ❗❗これからも…よろしくね❗】
改行のないいつもの貴方のメッセージ。
そしてまた震えて…。
【愛してるよ❤】
この時間がひどく愛おしく感じた。