第42章 under the radar
「かんぱーーーーい」
スカイツリーの見える広い部屋。
映画が終わって劇場近くの高層マンションへと入っていった僕たち。
タワーマンションの1室にいる。
ホテルと違って人の目がない部屋。
時間貸しで使えるらしい…。
「いやーーーほんといい映画だったね!」
翔ちゃんが満面の笑みで言う。
「ほんと、無門…なんとも言えない
色気があったし抱きしめてあげたくなる
儚さがあったよね」
松潤が言うと雅紀がウンウンって頷いてる。
「まぁ知念が…」
と言いつつニノが僕に抱きついてくる。
じっと見つめてなんかブツブツ言ってる。
「なに?どうしたの?ニノ」
「ちっ、やっぱ術にかからないか」
もう…かかるわけないでしょ?
「そりゃ無理だよ、和。
智くんを落とすなら…こうでしょ?」
って気がつけば翔くんの腕の中で唇を塞がれてる。
「そっかぁそうだよね?
んじゃ、18年間頑張ってくれてる
我らがリーダーに
沢山の感謝を伝えましょうかね?
躰で…」
ニノの声が聞こえたと思ったら耳を食まれ、そのまま舌が耳に入ってくる。