第42章 under the radar
そんなことがあったのが7月の頭の話。
もちろん、断ることなんて出来ないから翔くんとニノに挟まれて自分の映画を見るというなんとも言えない状況を味わった。
あれから月日が流れて…9月も半ばになるとそろそろ記念日の話になるわけで…。
「ねーねー、15日どうする?」
相葉ちゃんがノリノリで聞いてくる。
「いや、別にいいでしょ?
大体18年なんて中途半端だし」
ニノがゲームに目をやったまま言う。
「いや、でもさ、
そういう中途半端な時じゃないと
俺たちだけでお祝いとか出来なくない?」
松潤がそれまで見てたPCの画面から顔をあげてそう言った。
「確かに…でもなんかパーティーとかって
感じでもないんだよなぁ」
翔くんがタブレットを手にしたままそう言った。
「智は?どうしたい?」
ニノが聞いてくるけど特にアイディアもないし…。
「あっ…」
「ん?翔さんどうしたの?」
「いやさぁ…これどう?」
突然声をあげた翔くんが手にしてたタブレットを皆に見せた。
そこには15日で忍びの国の公開が終わるっていうお知らせが載っていた。