第42章 under the radar
拗ねるニノに松潤も相葉ちゃんもなんにも言えなくなって…。
「じゃぁさ、こうしない?」
翔ちゃんがいたずらっぽい目でニノを見る。
「今度の木曜日、
俺とニノと智くんのスケジュール
夜に空きがあるでしょ?
そこでさ、観に行こう?
俺も観たいしさ?
主役を挟んで観るなんて
ものすごい豪華じゃん?」
ニノの顔が明るくなる。
もう…僕に拒否権がないのは明らかで…。
「うん!そうする!
あ、Jもあいばかも邪魔しないでよ?」
「邪魔って…。
あいにく俺、わくわくの打ち合わせで
1日拘束」
「同じく俺はマナブのロケで1日、地方。
戻りは深夜だから…」
松潤と相葉ちゃんはなんか悟ったような顔でニノに答えてる。
「よし、決まり!
どうする?俺が手を回す?それともニノ?」
ドラマの撮影で疲れてるはずの翔ちゃんもノリノリで…僕はもう口を挟むのをやめた。
なるようになる…よね?
小さくため息をついて…手にしてた肉まんを冷凍庫に仕舞った。