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Side by Side  【気象系BL小説】

第42章 under the radar




結局、車が走り出して少しもしないうちに寝ちゃったみたいでニノの声に起こされて家についたことに気がついた。

ちょっとぼーっとしながら家に入ると相葉ちゃんと松潤が迎えてくれた。


「おかえり、おーちゃんお疲れ様。
 大阪の舞台挨拶、うまく行って良かったね」


「知念がくっつき過ぎてるのが
 若干気になったけど…、まぁ仕方ないね」


「え?えっ?なんで…知ってるの?」


中継を見てなきゃ知らないことを知ってる二人…。
どういうこと?


「蛇の道は蛇だよ。

 俺の映画、配給一緒じゃん?
 だからね、ダメ元で頼んだらあっさり
 用意してくれたよ?」


「俺もそこに便乗したの。
 あっ、ニノ、これお土産」


そう言ってパンフをニノに渡す相葉ちゃん…。

配給会社…そんな手があったのか…。


「二人だけずるいよなぁ…。

 俺だって見たかったのに…」


ニノが悔しそうな顔で二人をみてる。


「いいじゃん、ニノ、撮影現場に
 行ったんでしょ?

 生無門に会ったんでしょ?」


「そうだけどさぁ…私も見たかったなぁ…
 舞台挨拶…」


そう言って恨めしそうな顔で僕を見てくる。

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