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Side by Side  【気象系BL小説】

第42章 under the radar




飛行機に乗る前にグループメールに帰りの予定を入れといた。

そしたらニノから返事があって近くで仕事してるからって迎えに来てくれることになった。

ニノがチーフに連絡したみたいで程なく同行のマネにも連絡が行き二人とは空港で別れた。

機内でWi-Fiが使えるのって便利なんだね!

一人で飛行機に乗ってそれを実感したよ。

そんなことを思いながら待ち合わせの場所に向かう。

目の端に映った人影に駆け寄りたくなる心を押しとどめてリズムを崩さずにニノの元へ歩み寄る。


「おかえりなさい。疲れたでしょ?

 車、あっちだから」


「うん、ありがとう」


言いながらニノの横に不自然じゃない程度の隙間を空けて並んで歩く。


「もしかして豚まん?」


ちらりと白い保冷バッグに視線を寄越したニノに、うんってうなづきながらシュウマイもあるって伝える。


「さすがにアイスキャンディーは無理か…」


なんて言うから『流石にそれは無理だよ』って返す。

二人でこそこそ話しながらニノの車に乗り込んだ。

車に乗るとニノが改めて『お疲れ様』って言ってくれて…。

その一言でなんか体中に入ってた力が抜けていくような気がした。



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