第40章 サプライズバレンタイン
「智くん?智くん?
起きて?もうお昼になっちゃうよ?」
「んっ?しょぉくん?」
翔くんの声が聞こえて…目を擦ると目の前に僕の大好きなイケメンがいた。
「おはよう?
智くん、体、平気?
お腹空いたでしょ?
下に用意出来てるよ?」
ゆっくり身を起こして周りをみる。
いつものスエットを着てる僕…。
え?確か…昨日は…。
そこまで来てようやく昨日の自分の痴態を思い出して一気にベッドに逆戻りした。
思いっきり布団をかぶって赤面する。
…恥ずかしい……。
恥ずかしすぎる……。
ちょっとしたイタズラ心で女装して…そのままって……。
布団の外から翔くんが僕を呼ぶけど…どうやっても無理だよ。
しばらくして諦めたのか「下で待ってるから」って言い残して足音が去っていった。
ホッとしたのもつかの間…別の足音が聞こえてきた。
ぎゅって布団を握ったけど…一気に取り去られる。
「智、いい加減にしな?
翔ちゃん、仕事行っちゃうよ?」
ニノがベッドの上で蹲ってる僕の腕を引っ張り、無理やり身を起こす。
ほっぺに手が添えられて…。
観念して前を見るとそこには笑顔の下3人がいた。
「もうそんなに恥ずかしがらなくていいよ?」
にこにこ顔の雅紀が優しくそう言ってくる。
「ほんと…可愛すぎだろ?」
潤くんが言いながら抱きしめてくれた。