第40章 サプライズバレンタイン
「いいよ。
ほんと、さとはかわいいなぁ」
和がさとこちゃんをリクエスト通りハグする。
それを見てて…思い出した。
そのまま買い物袋の中から、さっき買ったチョコレートリキュールを取り出す。
「さとこちゃん、きもちいい?
もっと気持ちよくなりたくない?」
酔った智くんなんて珍しいけど…いつもよりも明らかに羞恥や理性のしきい値が低いのがわかるから…。
俺の手にしたものを見て他の三人もわかったんだろうなぁ、悪い顔して笑ってる。
でもさとこちゃんはわかってるのかわかってないのか、ふわふわした笑顔を浮かべて俺を見た。
「うん…さとこねぇもっとぉ、もっとぉ
きもちよくなりたいなぁ。
しょぉくん、きもちよく、してくれる?」
小首を傾げて、キュルンって効果音が聞こえそうな視線を投げて言ってくる。
「うん、きもちよーくなろうね?」
チョコレートリキュールの中身をグラスに移しながら俺もにっこりと笑う。
さとこちゃんの口にチョコレートリキュールを口移しした。
「んっ…あまーいぃ。
さとこ、これだいすき…。
もっとちょうだい?」
真っ赤な顔で言うさとこちゃんに俺たちの理性が先に焼ききれる。
顔を合せて頷くと、さとこちゃんを抱えてベッドスペースに直行した…。