第40章 サプライズバレンタイン
潤と二人の仕事の帰り、助手席で潤の運転を見ながら雑談してるとスマホに着信音。
「翔くん、
俺のも鳴ったからグループへだと思う。
見てもらっていい?」
目線は前に向けたままの潤に頼まれた。
「りょーかい」
ゆるーく返事しながらスマホに指を滑らせる。
「あぁ、智くんからのだ。
『あと、どれくらい?』だって」
「うーん、スーパーに寄るから…。
あと3〜40分ぐらいかな?」
潤の言葉をそのまま送る。
再びスマホに浮かぶメッセージ。
「もう、家にいるって、智くん」
「わかった、んじゃ、
なる早で買い物済ますわ」
そう言うと潤はハンドルをきって家近くの大型スーパーに車を入れた。
潤とスーパーに入り買い物を済ます。
「あっそっかぁ、もうすぐバレンタインだぁ」
チョコレートだけじゃなくてリキュールも売ってる。
某高級チョコレート店の名前を冠した瓶に惹かれてかごの中に入れた。
「翔さん?これ、買うの?」
「うん、それは俺が払うから…」
「あ、そっかぁ、バレンタインね?」
一瞬怪訝そうな顔をした潤が納得って顔に書きながら頷いた。
そのまま会計を済ませて家に向かう。
「今日はお好み焼きね?
帰ったらホットプレート出してね」
料理隊長の潤に逆らっていいことは何一つないからもちろんやりますと答えておいた。