第40章 サプライズバレンタイン
そんな二人にお願いしてみる。
みんなが褒めてくれるから…ちょっといたずらしたくなって…。
「ねーねー、
ちょっとお願いがあるんだけど…」
そう言って切り出した話に二人はこっちが引くぐらいノリノリになって…。
「じゃぁ日曜日にしよう?
スタジオのほうに来てよ。
全部用意しておくからさ?」
本当はバレンタインの当日にやりたかったけどあいにく当日はしやがれの収録があるから無理だし…。
前日も翌日も翔くんはZEROと夜会の撮りがあるから……。
日曜日のラジオ収録の後に言われたスタジオで支度して家に戻ろう。
それまでにちゃんと準備しとかなきゃ…。
「衣装も任せてくださいね?
今日よりももっと素敵なのを
用意しますから!」
目をキラキラさせながら言うスタイリストさんの勢いに押されつつ、メイクを落として着替えた。
帰り道、ちょっと寄り道して買い物をして家に戻る。
今日は僕が一番だったみたい。
買ったものを仕舞って、キッチンに向かう。
これから先のことを考えてちょっとニヤニヤしちゃう僕。
夕飯を作り終えてしばらくした頃、みんなが次々と帰ってきた。
「おかえり!」
「ただいま!CM撮影どうだった?」
そんなことを言いながら入ってきた4人を食卓に促してみんなで食べながら一枚だけ撮ったさとこの写真を見せた。
みんな、大盛り上がりで『かわいい!かわいい』って言ってくれた。