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Side by Side  【気象系BL小説】

第9章 Mi amigo!


そして収録日。

それぞれ、自分ナレーションの

ナイスプレイVTRと

天の声ナレーションの

ダメプレイVTRが流れる。

ヤバい、俺。

最有力候補じゃない?

え?なに?攻め衣装、今回のMMDAが着るの?

「……6冠だよ?」

うん、終わったね…。

全部のVTRが流れて、セットチェンジ。

いやーもうさ、空気が完全に

俺って言ってるよね?

セットチェンジの間に着替えも兼ねて

楽屋に戻る。

「みんな、準備いい?」

潤の声がかかる。

こういうときの仕切りはやっぱり潤が

一番安定感がある。

「最後に役割確認ね?」と潤。

「私が伊藤さんをスタジオに

 呼べばいいでしょ?」

「おいらが花ね?」

「じゃ、俺、一番に抱きついちゃおうかな?」

「で、翔さん、きっちり伊藤さんに

 抱きついて、がっつり汚しちゃってね?

 あと楽屋への招待もね」

「了解!って俺、落ちる前提?」

「いやだって…ねぇ?」

とメンバーを見渡す潤。

「さすがに6冠は…救いようなくない?」

と容赦ない和。

「はい、これ」

って耳栓をよこす、雅紀。

「翔くん、ごめんね?」

っていつも顔でへにゃっと笑う智くん。

だめだ…もう、絶対にダメだ。

ちくしょー開き直ってやる!


セットの上に乗り、すっかり開き直った俺。

「誰だろうね~」

うん、俺だよ。

わかってるからさっさと耳栓つけとこっと。

今回何色なんだろうなぁ…。

「では、参りましょう。

 2014年度、最もダメだったと思うメンバーを

 一斉に、指さしてください!」
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