第39章 松本潤氏の(ファビュラスな)視線
番組は滞りなく進んでいく。
無事にオリンピックメドレーを終えて戻ってきた控室は相変わらずざわついてる。
次はドラマメドレーの後半。
俺たちはメドレー用の衣装に着替えながら翔さんを見てた。
途中、出番を終えた菊池たちがふたたび挨拶にやって来た。
「え?帰るの?」
相葉さんの問いかけに「マリが…」と…。
あっ、年齢制限ね…。
そっかぁなんて思ってると今度は松島がリーダーに話しかけてる…。
なにが双子コーデだよ。
あれなら翔さんチョイスのほうがマシだろ?
なのに智はニコニコしながら対応してるし。
「お、こんなとこにいたのか?」
「あっ、松兄!!」
割り込んだ声に反応したのは相葉さん。
途端に嬉しそうな顔で松岡くんに声をかける智。
完全に置き去りにされた後輩くんたちに仕方ないから声をかけ、そのまま見送った。
松岡くんと目が合うと人の悪い顔で笑う。
いや、兄さんの力借りなくてもあんな連中、こっちで十分対応出来ますけどね?
まぁ、ここは感謝しておきますか…。
松岡くんと楽しそうに話すリーダーをみてモヤモヤするのは俺の心が狭いからか?
いや、そんなことないよな?
少なくとも翔さんよりは広いはずだ!
「J?どうしたの?
いつもよりも顔が濃くなってるよ?」
んなことねーよ!
ニノを睨むと思いっきり肩を竦められた。