第39章 松本潤氏の(ファビュラスな)視線
「まつずん…そんな顔しなくても
ちゃんと分けてあげるよ?」
睨みつける俺にトンチンカンなことを言う…。
ちげーし、そうじゃねーし…。
「おじさん、まだ食べる気?
デブの星、出てるんでしょ?あんた」
ニノが冷たい顔で言う。
「平気だし!
二人ともありがとうね、
美味しく食べるからね?」
ニノに反論しながら後輩たちに笑顔を向ける智。
俺たちの様子にビビってた二人がまた嬉しそうな顔で「ほんと美味しいんで、是非食べてください!」だの「また、メールしますね!今度ご飯、行きましょうね?」とか言って智に纏わりつく。
黙って進行表に目を落としてた相葉さんが珍しく落ち着いたトーンで二人に声をかけた。
「お前らさぁ、そろそろ行って
準備したほうがいいんじゃないの?
兄さんたちの準備に被ったら
まずくない?」
冷静な指摘に顔色を変えた二人が「失礼しました!」とか言ってバタバタと出ていった。
「それ、マネージャーに預けとけば?」
智の手元の箱を見ながら言う。
「えー、食べようよ?
食べても太らないもん!
それにさぁまつずんあの時
『太っちゃえ』って言ったじゃん…。
ならよくない?」
「まぁ、言ったよ?
ってか、デブになんてさせないよ?
だって食べた分、運動させるし?」
にっこり笑いながらそこまで言うと智の耳元に唇を寄せた。