第39章 松本潤氏の(ファビュラスな)視線
知念の持ってきたケーキを遠慮なく食べる俺たち。
「あ、翔ちゃんのも取っておかないとね?」
当たり前の様子で切り分けたケーキを端に寄せると嬉しそうに頬張りながらまた、画面の翔さんを見つめてる。
それを見ながらまったりする俺たち。
どこにいても周りがどうでもこれが俺たちのスタイル。
「「失礼しまーす!」」
ちっ、せっかくの空間に割り込む声。
「あっ!ふうちゃんとケント紙!」
声に反応したリーダーが声を上げる。
そこにいたのは…まただ。
手にはしっかり箱を持った二人。
「これ、差し入れです!」
「おっ、ありがとう!なになに?」
珍しくリーダーが自分から対応してるし…。
「あれで、何人目?」
相葉さんがこそっと聞いてくる。
「俺が把握してるだけで3人目」
ちょっと不機嫌な声で答える俺にニノがダメ押ししてくる。
「まだ、小瀧が来てないし…
今日、Jrもいるよね?
その辺もくるかもしんない…」
多分、今、俺たちアイドルあるまじき顔をしてると思う。
ちくしょう、マジなんなんだよ?
最近のこの人の周りにくっついてくる奴ら!
今更この人の、魅力に惚れましたみたいなの、やめろよなぁ。
なんかすげー苛ついてきた。
そんな俺に気づかず嬉しそうに『フルーツタルトとシナモンロールだって!』って言ってる智。
思わず睨みつけてしまった…。