第39章 松本潤氏の(ファビュラスな)視線
ニノみたいに自覚してたらすんじゃないからたちが悪い。
「ん、まつずん?どうしたの?
怖い顔…してるよ?」
言えてね~し。
でもそこが可愛いんだけどさぁ、この人。
綺麗な指が俺の眉間に触れる。
「じゅーん?スマイル?ね?」
ふにゃっと笑うこの顔に勝てた試しがない。
「それ、喰うんだろ?
コーヒーでいい?」
「うん、松潤も食べよ?
にのー!相葉ちゃん、どこ?」
「なんで私に聞くんですか?
スマホは持ってるはずだから鳴らしてよ
あ、潤くん、私もコーヒーで!」
言うだけ言うとニノは後輩たちを蹴散らす。
「ほら、行った行った。
我々、これから打ち合わせだから。
邪魔するんじゃないよ」
「はーい!また狩りましょうね?
あとでまた来ます!」
「もう、来なくていいよ。
本番、頑張れよ?」
ニノが山田たちをパーテーションの外に出す。
「お、ここにいたんだ?
伊野尾が探してたよ?
おまたせー!
あっチョコレートケーキ!」
山田たちと入れ違いで相葉さんが戻ってきた。
「おーちゃん、お待たせ!
ここでもティータイム、やっちゃう?」
「うん!やっちゃう!」
ニコニコしながらケーキを切り分け始めた智。
どこにいても俺たちの空気を作り出すから…俺たちはこの人に敵わないんだよな、きっと。