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Side by Side  【気象系BL小説】

第38章 結婚したいもん!



そんなことがあってしばらくして収録の日。

楽屋で台本を見てたらノックの音がして…小瀧が入ってきた。


「翔さん、今日はよろしくおねがいします。

 おーちゃんから色々聞いたものの
 すごく不安で…。

 一生懸命頑張りますので!」


おーちゃんって…とは思いつつも智くんに言われたこともあるし笑顔で応対した。

また知念の時みたいに変なこと言われても困るしね…。


実際に番組が始まるとちょいちょい、いいコメントを挟んでくる。

ふーんってちょっと感心しながら番組を進めた。

で、収録も中盤に入った頃、小瀧がぶっこんできた。
いわゆる持ち込み企画状態。


「え?料理やってるの?」


「まぁ趣味程度なんですけど」


なんて答える小瀧。

なんだよそれ。

最近、智くんが料理にはまってるんだけど…そこにぶつけてきたのか?

こんなこと思うなんてどんだけ俺って狭量なんだよ?って思うけど、申し訳ないが智くんの事に関してだけはものすごく狭量よ、俺。


で、出てきたのがハッシュドビーフ。

確かにうまそうに見えたからそれはそのままコメントした。

玉ねぎの切り方…これ…。

一口、口に入れた瞬間思わず叫んでしまった。


「うまい!これ、ワイン入ってる?」


「はい、赤ワインを…
 かなり大量に入れました」


「いま結婚したいもん……小瀧と」



これ…智くんが放送見たらどう思うかな?

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