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Side by Side  【気象系BL小説】

第37章 silver




「え?でも…まだやることがあるから…
 マンション…行く…つもり…なんだけど」


突然のことに驚いて日本語がおかしいくなる。


「だめ!今日は帰るよ?」


ニノが引かない。


「でも、まだ覚えないといけないことが…」


「だめ!今日は絶対いっしょに帰るよ!」


「だって、ちゃんと憶えないと…。

 俺が転けたら…みんなに…」


「ばーか!前にも言ったじゃん。

 相葉さんが転けても俺たちは傷つかない。

 だから帰るよ」


ぐっと俺の腕を引っばってカバンも持つ。


「うわっ、重っ」


「和!それ重いから…」


慌ててる取り上げようしたけどそれを和が躱す。


「私が持ちます。ほら行きますよ」


こうなった和に勝てる訳もなく…結局折れたのは俺。


「待って、行くから」


和に引きずられるようにスタジオの廊下を歩きながらマネに状況を説明して…。

そのまま駐車場まで連れていかれる。


「大丈夫…逃げないから…ね?」


和の車の助手席に座ってようやく視線を合わせることができて…。

和の目がすごくまっすぐに俺をとらえる。


そのまま黙って視線を前に向けると、エンジンをかけて車を走らせた。

お互い、家まで一言もしゃべらなかった。
ってか俺は…なにも言えなかったんだ…。






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