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Side by Side  【気象系BL小説】

第36章 とりっくおあ…




見るだけでも楽しめるハロウィンのスペシャルランチコースが運ばれてきて、しばらく優雅なランチタイムになった。

朝早かったせいもありお腹が空いていた俺たちは見事な勢いで皿を空にしていった。


ショーが始まる前にスタッフさんが来て、ベランダに繋がる窓を開けていく。


「デザートはショーが終わりましたら
 お持ちいたします」


そう告げて、部屋から出ていった。

しばらくして音楽が流れてハロウィンのスペシャルショーが始まった。

たくさんのヴィランズとミッキーたちが船に乗ってショーを繰り広げる。


「なんかさ、懐かしいね。

 俺たち、あそこで歌ったんだよね…」


和が目の前のハーバーを見ながら小さく呟いた。


「和、なんだっけあの青いのと…」


「ジーニーね?
 アラジンのランプの精だよ。

 翔ちゃんはドナルドとデージーと
 一緒だったよね」


「そうそう!

 ジェットスキーとかまじ怖かったし」


あれから7年も経つんだと思ったらなんか妙な郷愁に駆られて…。

ショーを見つめる和の肩に手を伸ばしそっと抱きしめる。


「ん?翔ちゃん?」


どうしたの?って顔で俺を見る和の唇に自分の唇を落とす。


「翔ちゃ…んんっ」


「ごめん、もう少しだけ…」


唇を離し、和の華奢な体を抱きしめた。



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