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Side by Side  【気象系BL小説】

第36章 とりっくおあ…




「和、シーとランド、どっちにする?」


俺はどっちでもいいしどうせなら和の希望を叶えてやりたくて…。


さんざん迷った和が「シーがいいかなぁ」って言うからディズニーシーに向かってハンドルを切った。


「ランチはホテルのレストラン、
 予約済みだからそれまで
 たっぷり楽しもうぜ」


ゲートを抜けて大きな地球儀があるところでそっと耳打ちした。

めっちゃ嬉しそうな顔の和と自撮りで写真を撮った。

とりあえず今のところ大丈夫そう。

エントランスで受け取った地図を見ながらどこに行こうか思案してる和。

あんまり可愛いからそっとほっぺにキスしたら、真っ赤になって、腕をパンパン叩かれた。

歩き方まですっかり女の子な和をエスコートして、和が乗りたいというアトラクションを次々と回る。

ファストパスを取るルートももちろんプラン済みで予めインストールしたアプリを活用しながら回れば、平日だからかもしれないけどそこそこ回れた。


「ね、翔ちゃん、あれ欲しい」


かわいい顔でおねだりされたら…ね?

和の指差したものを買いに行く。

バレないかドキドキだったけど…案外平気みたい。

あっ、一応外人の振りしたけどね?

近くの柵に佇む和。

頼まれたダッフィのポップコーンバケツを片手に戻ると…ナンパされてる。


「お兄さん、俺の連れになんか用?」


後ろっからものすごい不機嫌な声で話しかけたら慌てて逃げてった。

逃げるぐらいならはじめからナンパなんかすんなよ。


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