• テキストサイズ

Side by Side  【気象系BL小説】

第36章 とりっくおあ…




「それ、コスプレのことでしょ?

 コスプレじゃなくてね、和は女装。
 翔さんはズラ被って髪型、
 大幅に変えてサングラスしたら
 案外ばれないから…。

 せっかくだしいちゃいちゃしなよ」


潤がからかうような口調ででも柔らかい目線で俺とニノを見る。


「あとはまぁ…声だけ注意じゃない?

 お忍びの時って声でばれるケースが
 多かったじゃん?

 ちょっといやかもしれないけど
 LINE使うとかさ?

 でも注意してれば案外いけるよ!

 で、話しかけられたら
 英語かなんかで
 誤魔化せばいいじゃん。

 どこまで忍べるか試してきて!」


雅紀がキラキラの笑顔で言う。

こうなれば…開き直るしかないよな?

そう思ってニノの方を見ると、
智くんに説得されたのか
ちょっと諦めを感じさせる表情で
俺に視線を送ってきた。


「翔ちゃん…せっかくだし…

 この提案、乗りませんか?」


「俺はいいけど…ニノ、女装って…」


「これが一番いい方法だと思いますよ?

 女装に抵抗がないと言うと
 嘘になるけど変装せずに入れば
 パニックだし、野郎ふたりじゃ
 デートにならないし…」
 

そこで一旦言葉を切ったニノ。


「それに…これで上手く行ったら
 他のみんなとも入れるように
 なるかもしれないし…。

 だから…ね?」


「ニノがいいなら俺は構わないよ?

 せっかくだし周りが羨むぐらい
 イチャイチャするか?」


ニノに向かってウインクしてみた。



 
/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp