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Side by Side  【気象系BL小説】

第36章 とりっくおあ…



智くんは笑顔のまま、ニノの隣に座る。


「あのさ、和、ディズニーランドとか
 ディズニーシーとかのハロウィン、
 行きたくない?」


「…ディズニー?」


和の声のトーンが少し変わった。


「うん、ディズニー。

 しかもミラコスタの宿泊付き…
 なんて和にとって結構
 魅力的じゃないかなぁって」


「……なに?その好条件…。

 でもさ、チケットがあっても
 無理でしょ?

 俺たちが行ったらパニックじゃん?」


一瞬上がったテンションが下がったニノ。


「うん、だからね…
 ばれないようにすればいいじゃん?」


「ばれないようにって…
 むりじゃない?」


「うん…だからね…」

そう言って智くんがニノの耳許に唇を寄せた。
なにかを囁く智くん。


「え?でも…」


ニノが渋い顔でつぶやく。

それでも智くんがさらに耳許で囁く。


「ね?どう?いけると思わない?」


「うーん…いけるかなぁ?」


「大丈夫だって!

 ニノならいけるよ。

 ある意味すごいお芝居じゃん!」


自信ありげに智くんが言ってる。


「じゃぁさ…」


そういうと今度はニノが智くんに何かを囁く。


「マジか?うーん…じゃぁさぁ…」


目の前で繰り広げられる大宮劇場にしばらく見入ってた俺たち。


「翔さん、
 大野さんが『来週の水曜日で』
 だって」


突然の潤の一言についていけなくて思わず聞き返した。







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