第31章 This Night
リビングに行くと和がもじもじと身体を動かしてた。
俺自身も身体が火照ってるけどそれを隠して声をかける。
「和?どうした?どっか調子悪い?」
「あっ…潤くん…」
俺を見る瞳は潤んでて、頬は紅く上気している。
唇からは吐息が漏れてる。
駆け寄って和の身体に触れるとビクリと小さく跳ねた。
「じゅんくん…あのねっ…あついの…
からだが…あつくて…
ねぇ…おねがぃ…」
目をうるうるさせて縋るように俺の腕を掴む。
その瞳に俺自身が煽られる。
…やばい…和がほしい…。
そう思った瞬間、和の唇が俺の唇を塞ぐ。
俺を誘うように舌先で唇をなぞる。
少し開けてやれば性急に舌を突っ込んできた。
自ら飛び込んできた和の舌に自分の舌を絡める。
「んっふぅっ…んんっ」
鼻から和の甘い声が抜けていく。
辺りに水音を撒き散らしているが少しも気にならなかった。
「和…和…かーず??どうした?」
離れた唇。
泣きそうな顔の和にわかっていながら問う。
「わぁっ…かんなぃっ
からだがうずくのっ
ねぇっじゅんくん、たすけてっ…」
助けてって言いながらも我慢できないのか自らの手をスエットの中に潜らせる。
そこがすでに形を変えてるのは分かりすぎるぐらい分かってた。
潜らせた手を掴むと外に出させる。
「俺がいるのに…
一人で気持ちよくなる気?」
和を見る目に力を籠めた。