• テキストサイズ

Side by Side  【気象系BL小説】

第31章 This Night


なんでだろうと思いつつも素直に答えた。


「うん、食べたよ、和が3つで俺が1つ」


『え?潤くんも食べたの?』


「だって、和がお裾分けって…」


食べちゃまずかったのかと慌てて言い訳のように言うと智さんがフォローするように言う。


『あっ、別にそう言う意味じゃ
 ないから…。

 ねぇ?身体、熱くない?』


まるで俺のことを見透かしてるようなことを言う。


「…なんで?わかるの…?」


『…だって…誕生日だし…』


ひとりごとのように言う智さん。


「ごめん、意味わかんないんだけど?」


『えーっと…チョコレートって
 媚薬みたいな作用が
 あるんだって。

 で、あのチョコレート…
 その成分がちょっと
 多めというか…』


「それって…」


つまり…催淫剤…的な?


『うん、せっかくだしね、
 気持ち良くなってほしくて…。

 素直な和って貴重でしょ?

 まぁドラマお疲れ様…
 みたいな…ね?』


「あのなぁ…。

 とりあえず電話切って良い?
 和が気になるから。
 
 まぁせっかくだし…
 美味しく頂くけど嫉妬すんなよ?」


『別に…しないし…』


明らかに拗ねてるじゃん…。


「効き目は後日、教えてやるよ?

 ほら、途中なんだろ?打ち上げ。
 主役、頑張ってきて…」


『…行ってくる。
 明日。空港でね?』


そのまま電話が切れた。

俺は和のことが気になってリビングに駆け込んだ。



/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp