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Side by Side  【気象系BL小説】

第31章 This Night




「?どうしたの?
 まつずん、ドラマでお疲れ?」


「んなことないよ。
 たまにはそういう、べたなのも
 面白いんじゃない?ってこと」


うーんって言いながらまた考え始める智さん。

しばらくして取材が再開されて、この話は一旦ペンディングされた。


そのまま、気がつけば17日当日。

午前中は俺たち5人とwest君たちとで最後の確認が事務所の借りたスタジオで行われた。

「じゃ、明日大阪で!」

このまま、大阪にトンボ返りするという後輩たちを見送り5人だけの楽屋。

取材用の大荷物を持った翔さんがおもむろにニノの所に行くとぎゅってニノを抱き締めて耳許になにか囁くと名残惜しそうにニノを見てから俺らに挨拶をして出ていった。

雅紀も同様にニノを抱き締めると一つキスを落として出ていく。

3人になった楽屋に、智さんのマネージャーが迎えに来た。


「わかった、
 行くから先に車に行ってて」


智さんの声にマネが「早くしてくださいね」って言い残して扉を閉じた。

荷物を手にした智さんが何か思い出したように紙袋を俺に渡してきた。


「なにこれ?」


当然の疑問に「あとでメールする」と言うとそのまま、ニノの元に歩み寄る。


「和、お誕生日おめでとう。
 今日はごめん。

 潤くんと楽しんで?」


「うん、いってらっしゃい、
 社長?」

ニノが智さんに抱きつく。
背中を一つ叩かれた智さんが社長の顔で出ていった。




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