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Side by Side  【気象系BL小説】

第31章 This Night



「でも…」


まだ、納得いかないと言った様子の智さんにニノがキレる。


「おじさん!いい加減にしなね!

 俺がいいっつってんだから
 いいんだよ!

 そこまで含めて仕事だろが!
 少しは反省してやることやれや!」


「にーの?言い過ぎだよ。

 気持ちはわかるけどね?

 大ちゃんも…。

 気持ちもわかるけど
 やっばり打ち上げとはいえ
 仕事だから」


雅紀がやんわりと間に入る。
そこに翔さんが被せる。


「智くんも少し大人になろうね?

 和が心配してくれてるの
 わかってるでしょ?

 和ごめんな、
 今年は当日に祝えなくて。
 オリンピックの取材、
 どうしても外せなくて」


「いいですよ、そんなの。
 気にしないでください。

 この世界は仕事があって
 なんぼですから」


「ほんと、ごめん!

 でもさ、お祝いしたいから…
 ちょっと遅れるけど必ずやろう?」


翔さんの言葉に別にやらなくてもいいんですけどね、なんて可愛くないことを言ってるニノ。

もちろん、それが本気じゃないことはみんな解ってるから何も言わずに翔さんと雅紀がどこでやろうかなんて早速話してる。

大野さんは…あぁーあ、拗ねてるし。


「おじさん、ほら拗ねないの。

 ね?解ってるでしょあんただって。

 全部終わったら
 おじさんとJのお疲れ様会と
 翔ちゃんの壮行会、
 やりましょうね?

 ほら、機嫌直して?」


ニノがリーダーの腕を引っ張るとそのまま、唇を重ねた。


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