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Side by Side  【気象系BL小説】

第31章 This Night




楽屋にはため息をつき呆然とする智さんと、そんな智さんをにらむニノと少し離れたところから触らぬ神に祟りなしといって風情で新聞や雑誌に目を落とす翔さんと雅紀と中途半端なままの俺が残された。

どうするんだよ、この空気。


「あのねーおじさん?
 
 祝おうという気持ちは嬉しいよ?
 でも私ももう、33よ?

 別に当日一緒じゃないからって
 怒らないし。

 仕方ないでしょうよ?
 放送後のタイミングといい…
 あと…」


一瞬、言葉を切ったニノ。

みんなの視線がニノに集中する。
それに気づいているのかいないのか、ニノは続きを口にした。


「あの朝ドラの女優さんの
 誕生日でしょ?17日」


思い切り爆弾を落としたニノ。


「なんで…知ってる…の?
 それ…」


リーダーが青ざめた顔でニノに聞く。


「知ってますよ。
 この間、ワクワクの打ち合わせで
 WESTくんたちと会った時に
 言ってたよ、のぞ兄が…。

 プレゼント、相談されたもん」


「まじか…あいつ…」


一瞬、智さんから黒いオーラが立ち上がった気がしたけど…。


「だーかーらー、
 その辺も含めて気にしないで
 いいですよ。

 だいたい、
 17日は翔ちゃんも相葉さんも
 既に予定が入ってるの。

 それに翌日大阪で
 集合時間早いでしょ?
 だから何もなし。
 ね?

 まぁ羽目ははずさないように、
 打ち上げに参加しなよ?

 座長なんだから、大野さんは」


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